近年のインターネットの爆発的普及などにより情報の絶対量が増加しつづけ,さ ま ざまな情報が多種多様な形態で存在している.これらの多様な情報を取捨選択し効率 よく利用する必要がある.ここでは植物図鑑を取り上げ情報を効率よく取得する検索 方法に対して新たな手法を提案する.
普通,植物図鑑というとその植物に関して名前を知らないと目的の植物を検索す る のは困難を要する.そこで名前を知らずとも,その植物を観察した状況を基に目的の 植物がを容易に検索できるシステムを提案する.特に,ユーザの検索項目に関する 入力が限られた場合に,検索候補が多数該当し 目的の植物を見つける行為がユーザにとって多大な負担となる.本研究では,そのよ うな検索結果の候補件数が膨大となってしまった場合に各植物に対して,一般の人が 目にする確率,名が認知されている確率,植物の外観の特徴を基にシステムが検索候 補から絞り込むシステムを提案する.
絞り込みの処理としてまず検索結果の候補 件数がある一定以上になった場合,知名度や目にする確率で絞り込みを行う.その結 果がまだ一定数以上の場合,検索結果の中で数が極端に少ない特徴をもつ植物を削 る.最後に絞り込んだ理由を釈明情報として表示を行う.